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ドーモ、家を買うときに「お金で損したくない人」です。
というわけで読んでみました。(わかりやすいタイトルですね)
前回読んだ「家を買いたくなったら」と比べると、こちらはタイトル通りお金周りのフォーカスしてあるだけあって、お金系の説明は合理的で説得力がありました。(「家を買いたくなったら」では固定金利にしろー、早期返済しろーくらいしか言っていない)
心得
お金で損しないための心得として、けっこう良いことが書いてありました。 家を買おうと思うと、めちゃめちゃ忙しい上に情報量もすごい事になるので、どうしても短期的な視点になってしまいがちな今日このごろなので、大事な観点だと思いました。
壁に貼っておきたい。
- 不動産会社の営業も、銀行も、敵でも味方でもなく取引相手。
- 営業は基本的には家を売りたい、家を売る事が利益。家を売ったら終わり。
- なので、住宅ローン選びはメインの仕事では無い
- 銀行は基本的にはお金を貸して利子付きで返してもらいたい。お金を返したら終わり。
- 自分の老後は自分でしか守れない
- 返せる金額と老後を生きられる金額は違う
- 営業は基本的には家を売りたい、家を売る事が利益。家を売ったら終わり。
- 家は買い物ではなく、人生のプロジェクト
- 損得勘定(お得に家を買う)事は目的ではなく、手段である事を忘れない
- 家だけでなく、ローンを払う資金計画、完遂後の老後資金の計画等も含まれる
- 不動産に掘り出し物はない
- すべて販売価格に反映されている
販売価格についてですが、
- 目の前の道路がせまく、軽自動車しか入れないから安い
- 目の前が線路なので安い
という物件を見たことがあります。一般的なデメリットポイントが、自分にとってデメリットでは無い場合には掘り出しものと感じる、という事だと思います。(一般的にはデメリットなので、売るときはやはりマイナスポイントになる)
便利な一覧色々
コピペしてスプレットシートで表にするだけの、実用的な一覧が提供されていました。
そうそう、こういうのが欲しかったんだよ。
物件の条件一覧
ダイスケ的に気になるポイントのみ抜粋
- 地域
- 最寄り駅
- 駅徒歩(実測)
- 間取り
- 専有面積
- 内包面積
- その他面積(バルコニー)
- 向き
- 築年数
- 価格
- 駐車場
- 状態(空き、居住)
- その他特記事項
- URL
- 販売業者 or 仲介業者
- 施工業者
- 内見日時
- 天候
- 良かった点
- 悪かった点
お金系
売買契約を結ぶ際に必要な諸費用
住宅ローンを組む際に必要な諸費用
維持費
- 固定資産税および都市計画税
- 火災保険料
その他
- 申込証拠金
- 手付金
変動金利 or 固定金利の考え方
この本を読むまで、変動と固定、どっちが得かな〜という観点でぼやっと考えていたのですが、
「家は買い物ではなく、人生のプロジェクト」「損得勘定(お得に家を買う)事は目的ではなく、手段である事を忘れない」
という観点で考え直しました。改心。
具体的には以下の考え方が提唱されています。
ではそれぞれ、どんな人が向いているかというと、
変動金利に向いている人
「金利の変化(基本的にこれから上昇するしかない)」に自分で対応できる人です。
具体的には、
- 景気と収入が連動する人
- 基本的に景気があがると金利もあがるが、収入も一緒にあがるなら実質的な負担は変わらないので
- 金利が低いうちに、または住宅ローン控除で守られてるうちに、繰り上げ返済のための貯蓄を貯められる人
です。
あと、ダイスケ的には、
も向いていると思います。
これは、私が投資、というかFX等の投機をしていたときの経験ですが、空き時間に始めたはずの投資なのに、気がついたら数字の変化にどきどきしすぎて日常生活が疎かになる事があります。結果的にQOLも下がります。
固定金利が向いている人
- 収入が景気と連動しない人(公務員等)
で、どっち??
ダイスケは、固定金利が向いていると思いました!
理由は、
だからです。
あとは変動金利との差額を計算して、差額が金利上昇に対する保険料(+↑に対する安心感)として許容範囲かどうか。
その他メモ
元利金等返済 or 元金均等返済
元利金等返済の方資金計画を立てやすい(支払額が固定なので
保険
団信は、住宅ローンの残額は減っていくので、補償額がどんどん減っていく事に注意。(なので、一旦入っちゃえば安心では無い、どこかで見直しした方が良い)
あと、地震保険は保険会社が利益をのっけていないのでお得だそうです。
住宅ローン控除期間中の繰り上げ返済
住宅ローン控除は、ローン残高に対して控除額が計算されるため(ローン残高 × 1%)、繰り上げ返済をしてローン残高をへらすと控除額も減ります。
なので、住宅ローンの控除期間中は繰り上げ返済してもほとんど効果が無いようです。(実際に計算したい)
本の中では触れられていないですが、これは頭金に関しても同じはずです。
総支払額が変わらないのであれば、手元に残しておくほうが何かとメリットがあります。
TODO
というわけで学びが多かったこの本ですが、挙がってきたTODOは以下の通り。(そろそろTODO管理しなきゃ、、、
- 老後についても考えておく
- 何歳まで働く(返済計画に影響
- 何歳まで住み続ける?
- 売却、改築して住み続ける等
- 老後資金
- そもそも収入について整理する
- 現状
- 手取りが減る選択肢を取る場合の考慮
- 年齢にともなう変化
- 定年、老後
あ〜忙しい忙しい。
良い本だったな〜。